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コジキイチゴが咲いた。

乞食と呼ばれながらも花は可憐。冬芽から小枝を伸ばし、葉を展開し、その先に複数の花を着ける。
雌蕊が楕円体なので、中央から飛び出して見える。

画像は2005年6月のもの。
実は袋状になっている。この形状から、フクロイチゴとも呼ばれる。また「コジキ」は、乞食ではなく甑(蒸し器)の形に似るところから来ているとも言われる。
中は空洞だが全体としては大振り。カジイチゴの粒をやや小ぶりにして数を増やして膨らませた、そんなイメージ。味は悪くない。

葉は羽状複葉で、3小葉のものから4対の9小葉のものまである。
周囲に寄りかかって成長するので、反り返った鋭い棘が多い。寄りかかるものがないと、自重で垂れ下がり、地を這う。緑の幹肌には赤い毛が密生する。

ちなみに咲いているのはクサイチゴ。

赤い毛は、新梢や吸枝(サッカー)では、真っ赤に見えるほどに密生している。
吸枝は、春先に地際から1本ないし2本出る。キイチゴの多くのように、離れた場所に何本も出すことはない。

また、3~4年で吸枝が出なくなり、株は枯れるようだ。
実生の2株のうち、鉢植えにした方は満3年経った夏に枯れた。満4年になる地植えの方には現在出ていないため、この夏には枯れると思われる。自生地でも、2度ほど生った株は出すのをやめて枯れた。

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