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10℃代前半まで冷え込んだ快晴の今朝、久々に富士山が眺められた。

写真は、2006年3月15日のもの。セブンイレブン新都田店前の、ハクモクレンの通りの先に見えたところ。Caplio R2の光学ズーム限界(135mm相当)、最高解像度(2560×1920)での撮影。画像サイズを半分に縮めて各種調整はしてみたものの、もともとオーバースペックの撮影のためか、どういじっても酷い画質。

浜松市は同県内とはいえ、富士山までは100kmを超える。都心からよりも遠い。快晴なのに、その方向だけ雲やら靄やらがよくかかる。11月から2月あたりの西高東低の日や台風一過などが狙い目。
また天候はよくても、その方向には山も多く、せいぜい「胸像」程度にしか見えない場所が多い。

開けた場所へ出向くのが基本だが、車で走りながら確認できる場所もあるにはある。

国道362細江町(寸座~西気賀)……引佐細江の入り江の向こうに頭が見える。
県道261(姫街道)マックスバリュー細江店……山並みの上に、ごく僅かに頭が覗く。
細江町中川……細江テクノから北上、田園の南端あたり。都田川で山並みが切れたところから。
県道305和光町……直線道路の先ほぼ真ん中。
県道318根洗町……東進左斜め前方に。さらに進んだ県道391沿いでも。
セブンイレブン新都田店……前のハクモクレンの通りの先ほぼ真ん中。
県道261(姫街道)葵西の水路……遠鉄ストア姫街道店の北、姫街道に直交する水路北側道路の延長。
県道65(浜松環状線)湖東高校……東進すると右前方に。
(番外)メガマート湖西店……湖西市。メガマート北側住宅地より海沿いの公園へ。元日には、眼前に浜名湖、対岸に富士山。遥か右から日の出。左には真っ白なアルプスの山々。


ちなみに富士山は、方位角にしておおむね60°弱の方向に見える。これは、夏至点近くの白道にも重なる。
夏至点近くで満月に近いのは、冬至に近い冬の間。幸いこの季節は見通しもいい。条件が揃えば、月を背景に富士山のシルエットが拝めそうだ。冒頭の写真スケールで、短辺の1/5程度の大きさ。
富士山からの日の出は、夏至の頃に限定される。日の出の方位角は60°強なので、やや北より西よりの山手でポイントを見つけなければならない。また梅雨の真っ最中であり、条件は厳しい。

天の赤道は、天球における緯度(赤緯)0°の基準線。真東から真西へ、地上の緯度分傾いて天球に引かれる。赤道上なら天頂を通り、北緯35°なら仰角(90-35=)55°を通る。
黄道は太陽の通り道で、天の赤道に対して地軸の傾き分の23.4度傾く。もっとも南にずれるのが冬至点(いて座)、北にずれるのが夏至点(ふたご座)。たとえば夏至の太陽の高度は、北緯35°なら(90-35+23.4=)78.4°になる。
白道は月の通り道。黄道に対して5°強傾く。黄道との交点(昇交点/降交点)は年に20°弱ずつ手前に移動し、このズレは18.6年ほどで一周する。この周期により、冬至月の月の出の方位角は、2005年が北に大きく、2015年は南に大きく振れる。2005年12月の満月の南中高度は、北緯35度で(90-35+23.4+5=)83.4°、2015年なら73.4°あたりになる。


参考ページ

こよみのページ(月出没計算)……太陽、月、各種暦の計算ができるページ。
測量計算(距離と方位角の計算)……測量に関する各種計算ができるページ。100kmも距離があると、地図上平面とみなしての計算では、誤差が大きく実用にならないため。

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