since 2007.8 by K-ichi

カジモミジ 2~3日前、'07年3月に交配したカジイチゴとモミジイチゴとの雑種に花が着いた。

かなりの率で発芽した後、自然消滅や植え替えに耐えられなかったものなど淘汰され、結局現在残っているのは5株。片親がカジイチゴだから、と多少手荒になった気もしないでもない。
そのうち今春咲きそうなのはこのひと株のみ。そしてこれは、「葉柄の色がおかしい、ニガイチゴか」などと懸念していた株。
鉢は8号。草丈(樹高)わずかに15cm。

カジモミジの花 花弁のしわはカジイチゴ譲り、雄蕊の揃って突き出る様子や花弁の長い様はモミジイチゴ譲り。蕾は枝の頂部付近に着き、一箇所に2つ。先端にまとめて複数つくのはカジイチゴ譲り。毛はほとんどなく、トゲはモミジイチゴほどではないにせよ有する。これはモミジイチゴ譲り。草丈わずか15cmでも、播種翌々年でも咲く生き急ぎっぷりはカジイチゴ譲り。雌蕊は奥のほうに丸く収まっていた。このへんもカジイチゴ譲りか。

カジモミジの蕾 ……とはいえ、「モミジイチゴ譲り」な点はニガイチゴ譲りと言い換えてもおかしくない。
葉裏は白っぽくはないが、ニガイチゴの血を引くヒメカジイチゴと判じた株も白いイメージは薄かった。蕾の形状の、先端がきゅっとつぼまる様は、ニガイチゴに似ている。幅広で3裂の葉は、ニガイチゴの吸枝の標準形。ただ、裂は湾状に入ることが多く、この株のように単に切れ込むのとは異なると記憶している。

もし結実するようであれば、授粉後の萼の変化によって、開きっぱなしのモミジイチゴ系か、つぼんでしまうニガイチゴ系かはっきりしよう。
ヒメカジイチゴと判じた株も、小さな新葉と蕾が見えてきた。並べて見比べてみれば、なにか違いが判るかもしれない。

0 件のコメント:

コメントを投稿

.

関連記事


この記事へのリンク by 関連記事、被リンク記事をリストアップする」記事

ブログ アーカイブ