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キヤノンは18日、100%子会社であるSED株式会社の清算を発表した。

もともとは東芝との合弁(旧ページ/現ページ)だったが、訴訟問題もあり2007年1月に100%子会社に移行。性能などから次世代FDP本命視されていたものの、度重なる発売延期。そんな中、競合相手である特に液晶は、猛烈な価格低下とともに普及し、市場は「液晶でも十分」と断を下してしまった。出る幕がなくなりそうだと感じていたことが現実になってしまった。
今後はキヤノン内部で技術継承はしていくという。

コンシューマ市場では敵前逃亡の完敗であるSEDも、性能について見ると魅力的ではある。
キヤノンのサイトには簡単な技術解説が、「大画面☆マニア」には、自発光式で雰囲気的に似ているプラズマディスプレイ(PDP)との分かりやすい比較解説がある。PDPについては、最後の砦のPanasonic簡単な構造解説がある。

ブラウン管から液晶へ移る過渡期には、価格や性能などいろいろと不満も聞かれていた。
究極のブラウン管ともいえるSED。もうほんの少し早く開発が進んでいたなら、訴訟がこじれていなかったら、多少無理してでも発売という形に持っていったなら、いまのFDPマーケットはだいぶ違った形になっていたかもしれない。

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