since 2007.8 by K-ichi

トゲナシイチゴなどと呼ばれているものが、やっと開花した。カジイチゴを母に、モミジイチゴと2007年に交配したもの。よほどはっきり命名されているものを除き、雑種は母-父の連名で呼ぶことにしているので、今後もこれは「カジモミジ」とする。
なお、一昨年に開花した株は、その後の観察からニガイチゴとの交雑してしまったヒメカジイチゴとみており、モミジイチゴとの雑種の開花はこれが初めて。

両親と見比べてみる。

カジモミジ(Rubus trifidus × R.palmatus ※※)

容姿

花(正面)

花(側面)


カジイチゴ(R. trifidus

容姿

花(正面)

花(側面)


花柄の枝分かれ

モミジイチゴ(R. palmatus

容姿(別の自生株)

花(正面)

花(側面)


全体の姿、大きさはモミジイチゴ似。葉も大振りなモミジイチゴ。幹は太め。鉢植えのために全体の大きさが制限されている可能性がある。トゲナシというものの、まばらに棘はある。
花着きは、一箇所に一つずつなので、モミジイチゴと同じ。Web上には「複数着くものもある」という記述がある。カジイチゴは基本的に複数花、モミジイチゴもごくまれに2花着ける。開花時の向きは、水平より下。カジイチゴはおおむね上向き、モミジイチゴはおおむね下向きに咲く。萼の毛は、白い産毛状。モミジイチゴより多い印象。写真で見ると、カジイチゴと同じ腺毛も確認できる。萼の形はモミジイチゴ風にやや椀状。
花弁はカジイチゴの「しわくちゃ」のものを少し伸ばした風。雄蕊はモミジイチゴのように、「前へ倣え」状にまとまる。ただし、まとまり方はやや太い。雌蕊が開けっぴろげなカジイチゴの影響を感じる。外側の蕊から順に花粉が出るが、その蕊は外側に反る。カジイチゴではそうなるが、モミジイチゴではほとんど見られない。
ややモミジイチゴ寄りで、両者の特徴をともに受け継いだ感じ。

一般に雑種は、結実しにくいといわれる。実際、クサイチゴとカジイチゴの雑種、トヨラクサイチゴ(R. × toyorensis)は、結実しても歯抜け状で粒の大きさもまちまち。きれいなキイチゴ状果にはならない。わずかな種子を播いてみると、トヨラクサイチゴ風になる。
一方で、カジイチゴとニガイチゴ(R. microphyllus)の雑種、ヒメカジイチゴ(R. × medius))は、きれいな赤い実を着けることも珍しくない。その子は、ニガイチゴ(としか見えない)ものになる。
Web情報では、トゲナシイチゴは実らないとある。蕾は複数着いているので、注視したい。


学名出典:

無印……YList
※……Wikipedia キイチゴ属
※※……文献無し

0 件のコメント:

コメントを投稿

.

関連記事


この記事へのリンク by 関連記事、被リンク記事をリストアップする」記事

ブログ アーカイブ