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久々に電子国土ポータルへ、地図を眺めに行った。さくさくっと流していると、なんか変。有るはずのものが無い。

従来は、市販の紙媒体地図と同じ、「2万5千分の1地形図」を表示していた。今後は、「電子国土基本図」に移行するという。現在は、「地図切替」タブから切り替えることは可能。ただし、7月末日をもってネット公開は終わり、完全移行となる。今後の更新も無い、とのこと。

電子国土基本図は、いままでのような縮尺固定とはせず、おおむね1/2500~1/25000の精度でデータを収集する。記号の追加削除などをし、表示方法にも手を加えて、より正確に、また見やすくなっている。

削除項目には、植生界や桑畑、工場、変電所などがある。さらに、送電線や鉄塔、電波塔も含まれる。
送電線は、データ入手に難があり管理しきれない、電波塔は、見ただけでは電波が出ているかわからない、とのこと。街なかを観るには無くて構わないが、山を散歩する者にとっては、鉄塔や電波塔は貴重な目印。これは、ちょっとつらい。

ちなみに「高塔」の定義に変更があったため、60m以上の高さがあれば、鉄塔も電波塔も載ると思われる。ただ現在のところ、東京タワーに高塔記号は付いていない。
余談ながら、風車は1000kW以上を採用基準としている。スズキによる、引佐町の40kW、湖西市の750kW×2は選外、浜松風力発電所の2000kW×10は採用、となるはずだが、逆になっている。2万5千分の1地形図と同一で、いまのところ単純にデータ移行しただけのよう。


【 主な各種情報 】

電子国土基本図の概要
電子国土基本図に関するFAQ
電子国土基本図のデータ取得基準(概要/本文PDF/クイックビュー by Google

電子国土基本図の凡例(PDF/クイックビュー by Google
2万5千分1地形図の凡例

【 表示の違い 】


電子国土基本図

2万5千分1地形図


電子国土サイトを利用するには、2つのタイプがある。Windows版IE専用のVersion1(プラグイン版)と、ブラウザの種類を比較的問わないVersion2(非プラグイン版)。メインバージョンが違うが、これは単なる種類分け。

IEユーザであれば、インストールのひと手間をかけてでも、プラグイン版を使ったほうがいい。画面右上に[+][-]マークが出ていると、非プラグイン版が動作している。
IE8に導入した際には、[ツール(T)]-[アドオンの管理(A)]でVchecker Controlを有効にする必要があった。これを有効にすると、Webtis Controlという項目が出てくるので、こちらも有効に切り替えておく。利用するには、ブラウザの立ち上げ直しが必要。

プラグイン版では、範囲をドラッグして赤い枠を表示させ、その範囲を拡大することができる。非プラグイン版ではこれは不可能。移動操作なども、両者で多少異なる。

印刷に関しては、圧倒的にプラグイン版が有利。市販地図と遜色ない、精細な出力が得られる。
非プラグイン版では、デスクトップをハードコピーしたレベルの、ジャギーだらけの酷い画像になる。また、IE8からEPSON機へ出力すると、A4の1ページのはずが、なぜか「枠だけ」「枠一部」「地図本体」「枠下部以下」の4ページになって出力された。


電子国土のデータを利用するアプリといえば、カシミール3D。地図に標高データを組み合わせて立体表示したり、鳥瞰写真を作成したり、パール富士の予習をしたりと、いろいろ使わせてもらっている。
詳細は解らないが、ユーザ用掲示板を見る限り、対策は必要だがまだ行われてない模様。

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