since 2007.8 by K-ichi

 

MSXに触れるきっかけを作ってくれた、亡きM.T.君。新し物好きの家で、居間には1万円/インチ以上したであろう、32インチの超大型テレビ(当時)。これにMB-H2をつないで触らせてもらっていた。
時代は流れ、いま目の前には27インチのLCDが座っている。これにMSXturboRをつないでみた。

U2711の設定は、DynamicContrast機能を切り、BrightnessとContrastを調整した。1:1(ドットバイドット)では表示が小さすぎ、2:2や3:3というモードもないので、Aspect固定モードとした。turboR側はライン出力(コンポジット出力)を使う。LCD画面をCaplioR2で撮影。

標準的な起動直後のBASIC画面。

LCDは縦1440ピクセルあるので、MSXの1ドットはLCDの6ピクセル角程度になっている。細かいマス目が見えるが、これはU2711がコンポジット信号をデジタイズして作ったピクセルと思われる。

ゴーストが見えるが、そこそこきれい。
背景色を黒にしてみた。

やや癖のある表情ながら、比較的きれいに見える。
背景が黒になったためにゴーストが見えなくなったのが大きい。
ここまでの画面モードは、SCREEN1の256×192ドット。インターレースを考慮しない標準的なNTSCレベルの画質。次に横解像度が実質2倍の480×192ドット、SCREEN0:WIDTH80として起動してみた。

乱視が悪化したよう。
背景を黒にしてみる。

ゴーストが見えなくなり、すっきりくっきり乱視が悪化。見るに耐えない。
512+αの画像を640サンプルしたのでは、サンプリング定理に反してしまう。このあたりの問題ではないかと想像するが、どうしようもない。


つぎに、コンパル製アップスキャンコンバータ「あぷこん」を経由させてみた。かつて1万円弱で購入したもの。

やや眠い気がするが、ゴーストは見られず素直な印象。
背景を黒にしてみると、好印象も吹っ飛ぶ色着きだった。程度のかなり悪いアクロマートで輝星を撮ったよう。この規則性のない青は、どういう着き方なのだろう。
SCREEN0にしてみる。
かなりカラフルだが、乱視は起きてない。普通に読める。テレビにライン接続したときとよく似た印象。
予想はつくが黒くしてみた。
滲みはともかく、飛んで弾けて着いている色は何なんだろう。


どちらも一長一短。ただ、ある程度解像度を上げないと不便であり、乱視で読めないよりはセロハンを通してでも読めた方が良い。あぷこん経由で使うことになりそう。
しかし、標準色であるCOLOR 15,4,7(ホワイト文字ブルー背景シアン周辺)は、よく考えられた組み合わせだとあらためて感心。

そんな結論としたつもりが……

漢字モードを使ってみると、困ってしまった。CALL KANJI3として、512×424ドット(縦はインターレース使用)で使ってみると、あぷこんでは潰れてしまう。この画像では単純に潰れているが、実際には点滅している。あぷこんではU2711のようにプログレッシブ化はしてないよう。

悩ましい。

 


埋もれたバラたち
16日朝。ところどころ薄らと雪化粧。31日に降って以来の「事件」なので、融けないうちにと写真を撮った。

16日深夜。ふと外を見やると、なにやら白んでいる。そういえば物音がしない。表に出てみると、ふんわりと積もった雪。アンテナの細い骨の上にも、ちゃんと乗っかっている。かなり冷えているはずなのに、全くの無風で、いつもの刺すような冷たさがない。


ポンデローザ(大実レモン)
明けて17日朝。北区では積雪が5cmにもなった。大通りもシャーベットが凍った状態で、各所で通行止め。バスも南区や磐田方面を除いて朝のうち運休。東名高速も袋井~豊田が通行止め。午後になってようやく、三ヶ日以西に範囲が狭められた。
冬タイヤの概念のない当地では、当然に出勤も見合わせ。あちこちで、スリップ、スタックがあったらしいが、無理をしても何の得もない。

昨年暮れ近くまで咲いていたバラは、葉もまだ青い。このレモン、これだけの雪は初体験かもしれない。

雪は日中、日当たりではあらかた融けたものの、日陰は凍結状態が残った。翌日に持ち越すこと自体珍しいが、日陰ではさらに今朝まで、都合3泊2日も残った場所があった。ここまでの大雪はいつ以来だろう。

 

日経新聞1/18付31ページ静岡経済面に、新しいバーコードの記事があった。


ペガサスネットが開発したのは、カラーエンコードという丸いバーコード。木の年輪のような形状で、橙、水色、緑、紫の4色を使う。中心から外方向、および円周方向の配置で情報を表す。単体で使うほか、半分に割って間に画像を挟み、その画像を含めた全体をコード化する用法もある。
120km/hでも読み取り可能で、解析は0.3秒で完了する。

画像を挟む用法では、データ量は90万文字程度まで可能。そのコードを専用サーバに送れば、情報検索もできる。この機能を携帯などに搭載すれば、ワンショット即情報検索、というようなサービスが提供できる。

1コード1000円、100コードから注文を受ける。通販、出版業界の利用を見込み、2~3年後に2000万円/月を目指す。


カラーエンコード
(円形バーコード)例
QRコードに続く新型のバーコードか! とググってはみたものの情報は無し。日経新聞ネタは、たいてい2、3のサイトで採りあげているものだが、見当たらない。静岡経済面だからなのか、驚くほどのネタでもないのか。

メジャーになった2次元バーコードのQRコードは、7000桁、3KB程度という。6倍ほどにまで増やした規格(iQRコード)もあるらしい。「90万文字」を額面通り受け取れば、iQRの90倍。もちろん、視覚に訴えるために任意の90万文字分のデータを持てるわけではないが、コードとしてのこの規模は大きそう。

ただ、あらためてカラーエンコードの説明GIFを見ると、データ量の大きさを利点とするのではなく、むしろ「送信する画像データ(JPEG)が90KB程度だからサーバも楽だよ」と読める。また90KBということは、「90万文字」というより「90万桁の数字」なのかもしれない。もっとも、9万バイトに90万桁の数字を当てはめる方法も考えつかないが……
情報処理能力は必ず進歩するので、いずれ将来に主流になるのは、説明GIFの言うところの「サーバーが過負荷状態!!」の「画像から情報取得」であるのは確実。
ともあれ、それまでのつなぎ規格として標準になれたなら、同県民としてちょっとうれしい。

 

ふと、コンデジで星野写真を撮ってみようと思った。カメラは、とうに生産終了のCaplio R2(RICHO)
ちょうど寒気が来て、空気は澄み、透明度は抜群。23時ごろには、カノープスも瞬いて見える。こういうときの星は、遠目に眺めるに限る。冬空は1等星が多く、劣悪シンチレーションと相まって賑やかい。

星座もいいが、せっかくなら赤い星雲が撮りたい。オリオンの秘所にあるM42をはじめ、馬頭(の背景)、わし、ばら、北へ向かえばカリフォルニアなど、有名どころが並ぶ。さらには、やたらとデカいエンゼルフィッシュやバーナードループなどもある。
いろいろ調べると、F3.5、ISO800、5分ほどでもバーナードループは写るらしい。存在の確認だけなら、それほど高い壁でもなさそう。R2にはインターバル機能があるので、ひたすら枚数を稼いでコンポジットすればいけるかもしれない。

R2のレンズはF3.3。望遠側ではF4.5まで暗くなる。少しでもF値は稼ぎたいので、広角側でオリオン近辺を大きく撮ることにする。
R2はGX系と違い、痒いところに手が届かない。露出は8秒、ISOは800までしかない。RAW出力だのダークフレーム減算だのは当然できない。CCDサイズも1/2.5型と一回り小さい。

とりあえず次のような設定で撮ることにした。
f=35mm相当(ステップズーム使用)、F3.6(マニュアル設定不可)、露出8秒(最大)、ISO800(最大)、ピント∞、露出補正無し、ホワイトバランスは曇り、フラッシュ禁止、10秒インターバルで連続撮影、1280*960ファイン(ノーマルorファイン)、液晶ファインダーは点灯。

三脚に載せ、試し撮りをしながら構図を追い込む。8秒で撮れば、オリオン近辺の星座の形は、液晶表示でも確認できる。位置が決まったら、シャッター押し時のブレを防ぐためタイマーで起動して、インターバル撮影を開始する。
ちなみに、高感度フィルム(=粒子大き目)で標準レンズの場合、天の赤道で星が流れない秒数は15秒という。大雑把に計算すると、1枚の写真に対して高感度フィルムの粒子と今回のピクセルサイズは同程度の荒さ、しかも焦点距離は短く露出時間も半分なので、ガイド無しの固定撮影とした。
20分あまり続け、120枚ほど撮れた。


ダークフレーム(一部) 長時間露出するデジカメ撮影では、ダークフレーム減算は必須といわれる。CCDには、ホットスポットという欠陥が多少なりとも存在し、また自身や周辺回路による熱ノイズも発生する。一般には、同等条件で撮影したダークフレームのRAWファイル(生データ)を使うが、R2ではそれは得られない。なるべく高画質のJPEGファイルで代用してみる。

ダークフレームも、実際に撮ってみるとかなりざらつく。スムージングおよび実験を兼ねて、別途連続撮影してみた。
レンズにキャップを噛まし、タオルで巻き覆いを被せて、光を防ぐとともに熱もある程度こもらせてみる。各種設定は星野撮影時と同じにする。25分ほど撮り続け、152枚のダークフレーム画像を得た。デジカメ本体はほんのり暖かくなっている。
トーン補正をきつめにかけて、いくつかかいつまんで眺めてみると、左上がピンクにかなりカブっている。ただ、撮り初めと撮り終いとで見て判るような差はない。また固定のスポットは、ざらつきに埋もれて判らない。
目立つ熱カブリがおおよそ除去できればよし、ということで、152枚すべてをコンポジットし、滑らかな「ダークフレーム擬」画像を得た。滑らかになると、いくつかのホットスポットも見えるようになる。
画像は、ダークフレームを強調処理し、左上1/4を切り出したもの。

このコンポジットには、月と惑星の天体写真ギャラリーの「Astro-IMaging(AIM)」を使った。AIM関連パッケージというリンクが本体、runtime.exeというリンクがランタイム。WinXP SP3ではランタイムも必要だった。
このツールは、基本BMP形式しか扱えないので、まずはJPEGからBMPへ一括変換する。ヘルプに従い、左上のフォルダリストからフォルダを開き、左下に表示されたファイルを選んで「BMPファイルとして保存」……すると、すべて同一BMP画像になるという凄いバグがある。フォルダを開いたら、AIM側で全選択し、そこへexplorerから当該ファイルをドラッグし、AIM側で全選択のままBMP化を行う。できたBMPファイル群を選択し、「コンポジット(加算平均)」または「ダークフレーム作成、登録」を行うと、「滑らかなダークフレーム疑」が得られる。

AIM上では、作成したダークフレームを使って、撮影ファイル群を一括して減算処理することができる。できたての無劣化BMPファイルを使えるので、比較的きれいに引ける。
いったんJPEGで保存したファイルを使って、ダークフレーム減算できるツールもある。現在は公開を終えているが「デジカメ-ノイズリダクション」というツールがある。いくつか勝手公開サイトもあるようだが、Web Archiveの、2005年あたりの分にバイナリも残っている。ちなみにこのツールは、Exifファイルしか扱えないらしい。普通に作ったJPEGファイルではエラーで蹴られるので、F6 Exifなどで適当なExifデータを追加してやる必要がある。
他には、SiriusCompあたりも使えそう。

ただし、現在の世の常識はRAWデータによる処理。ほとんどのツールはRAWにしか対応していない。


ダークフレーム減算ができたら、いよいよコンポジット。切りのいい枚数でないとよろしくないらしいので、96枚で13分弱露出相当、ということにした。普通であればバーナードループも余裕で写る露出時間。

コンポジットにはYIMGを使った。
このツールには、ファイル読み込み時に自動的にダークフレームを引いてくれる機能がある。ただしそのダークフレームはRAWデータのみなので、今回の用途では使えない。

このツールは4枚ずつしかコンポジットしてくれない。その代わりに、多少の位置のズレは直してくれる。手間ではあるが、4枚ずつ24回、それをさらに6回、3枚ずつ2回、ラストに2枚を合成して計33回の平均化コンポジット作業で1枚の画像を得た。各段の中間ファイルは、ビット落ちを防ぐために48bitTIFFを使った。
できあがった画像は、見られる輝度レベルになるように、トーン補正など簡単な処理を施した。

ダーク減算なしのオリオン JPEGダーク減算のオリオン AIMでダーク減算のオリオン

1枚目がダークフレーム減算なし、続いて「デジカメ-ノイズリダクション」によるJPEGダークフレーム引きのもの、最後がAIMでのダーク引きのもの。
ダーク引きが無いものは、ピンクカブリがよく見える。星はそれなりに写っており、6等星+αといったところ。画角的に光害に見えなくもないが、これはCCDの熱カブリ。
JPEGでダーク引きしたものは、引き残しが斑になって残る。ちょっと見苦しいが、ノイズレベルが下がった分底上げができるのか、微光星は前者よりやや見やすい。
最後のAIM上でのダーク引きのものは、かなりきれいに引けて、背景は均一に暗くなっている。ただ、微光星も消えてしまい、さらには横方向に刷毛で掃いたようなノイズが広範囲に出ている。コンポジット前の画像でも掃いたような痕になっており、ダーク引きでの不具合なのは判るがどうにもならない。

ちなみに、両サイド縦方向に細かくスリット状に見えるのは、固定撮影で星が動いた分を、コンポジットの際に合わせたため。また、周辺画像が著しく流れているのは、歪曲(収差)のある広角レンズで撮ったものを、無理に合わせこんだため。広角レンズでは、天球面を平面に射影するため、幾何学的に歪みが発生する。ガイドしながら撮影すれば、これらは解消されるはず。


そもそもの目的の赤い星雲は、まったく撮れなかった。ベテルギウスと熱カブリ以外は「色気」のない画像。フィルムの固定撮影ですら確認できるM42も、少しも赤くない。基本的に赤に弱いのか、たった8秒しか露出を掛けられないためか。最微光星が6等程度というところからすれば、暗がりは得意ではなさそう。良く取れば、人の視覚を忠実に再現している、とも言える。

関連記事


この記事へのリンク by 関連記事、被リンク記事をリストアップする」記事
Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...

ブログ アーカイブ