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花切りを戻して、加熱したマンゴーとその汁
ふたたび、やってしまった。

今年もいただいた完熟アップルマンゴー。手のひらサイズ1個と鶏卵サイズ3個。早速三枚に下ろし、花切りしておく。中骨(タネ)の周りは、皮を剥いて包丁で削いで「切り出し」にする。人に出すわけではないので、見てくれは構わない。
細心の注意を払って処理し、強烈な誘惑を断ち切って、こぼれた汁はきれいに洗い流す。

昨年はこれを食し、わずかなかぶれの兆しの段階で対処、事なきを得た。
しかし、ビクビクしながら食うのもつまらない。そもそもの、かぶれ物質を叩いてしまえばいいのではないか。そういえば、マンゴー加工品ではかぶれたことはない。加熱したら分解するんじゃないか? という、なんとなくの思い付きで、火を通して食べてみた。

手のひらサイズ(写真)は、電子レンジ400Wで5分、鶏卵サイズは同3分ほどで煮える。
火が通ってくると、特有の甘ったるい香りと、パンの焼ける匂い、リンゴを加熱したときの匂いが混ざったような、この上ない幸せな香りがしてくる。もうずっと嗅いでいたい。
火が通ってしまうので、歯ごたえはない。香りも、新鮮なフルーティな部分は無くなっている。とはいえ、味も香りも甘く、マンゴーの名を冠したそのへんの加工品より、はるかに美味い。

6日にもらい、カット。7日と8日に、加熱し食す。とりあえずはなんともなかったが、9日には顔面がごわごわと痒くなる。特に鼻が強く、両下まぶた、左耳たぶ、首などもかなり痒い。今までとは違う攻撃に面食らう。
まだ耐えられる、まだ何とかなる、とがんばっていたが、ついには小鼻から黄色い汁が出始める。仕方がないので午後のうちに計3回、リンデロンVG軟膏を塗布した。昨年使ったものなので、1年以上前に期限が切れている。
夜には汁も止まって落ち着き、翌朝には腫れぼったい感じもかなり治まった。悪く言われることもあるステロイドだが、ここまで効くともう手放せない。
その後数日、多少の痒みは残ったものの、発疹や症状の悪化は無かった。3~4日経つと、鼻の皮が薄く剥けてきた。発症時の皮膚が、入れ替わって剥げ落ちたのだろう。このころ完全に治癒した模様。


しかし、どうしてこうなった、状態。
考えてみれば、蕎麦だの卵だのでは、過熱云々は関係なく、アレルゲンとして表示義務がある。アレルギーなら、加熱は関係ないのかもしれない。
マンゴーはウルシに似たかぶれ成分、カルドールやマンゴールを含むという。これらについての詳細は分からないが、類似のウルシオールは沸点が200℃超という。そもそも煮たところで、分解はしてなさそう。
ウルシは、木の下を通っただけでも揮発成分によってかぶれる、ともいう。常温でこれなら、煮れば蒸気がエライことになっていたはず。この上ない幸せな悪魔の香りに引き寄せられて、満面に浴びながら浸っていたのが原因のような気がする。なんとも、身の毛もよだつ軽率な行動……
ちなみに、蕎麦などとウルシなどとでは、アレルギーの仲間でも性質が異なるらしい。

火を通す意味もなく、せっかくの新鮮な香りを飛ばしてしまうのはもったいない。アレルゲンは種や皮に多いという。今までは、ヤニ臭いタネ際まで皮ギリギリまで食べていた。
生のまま、贅沢目な食べ方をして、もし症状の兆しがあったらステロイド。今後はこの方針でいきたい。



6/18 マンゴーの発芽
鶏卵マンゴーにはさすがに無かったが、手のひらのほうには種が入っていた。例によってシースを開き、中の人を播いておく。

先の冬が越せなかった鉢に、3~4cmほどの深さに埋める。昨年は2週間かかったが、今年はこの蒸し暑さ。少しは早いだろうと見ていたところ、昨日発芽を見つけた。播種12日目。

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