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ススキ跡地のツタンカーメン
相変わらず、忌地いやちも何もお構いなく繁茂してくれるツタンカーメンのエンドウ
昨年収穫分(2015冬に播いた分)では、砕石敷きの場所でも試してみた。さすがに生長は芳しくない。株によっては30cm程度にしかならず、収量も少なかった。ただ、そんな場所でも収穫があること自体、驚異ではある。

そんな強健種なので、種子の保存性も試してみた。一昨年のひねを播いてみる。
保存は室内常温、開放のガラス瓶で、いちおう乾燥剤は入れてある。エアコンなし、人の頭の高さなので、40度を越すことも珍しくない。そんな夏を2度経過したことになる。
種子表面の色合いは、気持ち濃くなったかな、という印象。播いた結果は、16/18が発芽。常温で1年程度の保存なら、発芽率も成長具合も変わりなかった。

今年収穫分では、ススキを刈り払った跡地にも直播してみた。掘り返したり抜いたりするわけではなく、根株は残ったまま。
根株に挟まって根が張りづらいのか、発芽の出だしはややスローペース。が、伸び始めれば問題なし。何かしら生えているところは適当な保水性があるのか、雑草の中でもじつに調子がいい。


緑鞘ツタンカーメン(4/19)

鞘を割ってみた
そんなこんなをしている中に、一株だけ鞘が緑色のものが出た。花は赤く、鞘の色以外は変わった様子はない。日が当たる面だけ、わずかに紫色が出ている鞘もある。

ネット情報では「花が白かったり、鞘が赤くなかったりしたら雑種なので棄てるべし」などとある。しかし、毎年100粒200粒播いているなかで、たった1株だけ。
緑鞘株から採れた25粒を播いてみたところ、すべて緑鞘となった。また、今年収穫分の紫鞘株らの中に緑鞘は見られない。

教科書のメンデルの法則ほど単純でないにしても、ここまですっぱり分かれる雑種化は考えづらくないか。


例によって豆ご飯
中央てっぺんが一緒に炊いた豆
緑鞘がそこそこ収穫できたので、定番の豆ご飯を試してみた。レシピとしては、2016年版を完成形としたい。これは記事末にまとめておく。

紫鞘は、鞘自体からも色が出た。2015年記事にもあるように、さっと水洗いしただけでも水の色が変わる。緑鞘を洗ってみたが、そんな気配はまったくない。

豆自体は、ごく普通に緑色。これは紫鞘も同じ。炊いてみると、紫鞘と遜色ない色づき。風味も変わらない。実験的に数粒一緒に炊いてみた(いわゆるずぼら版相当)が、その変色具合も同じ。
どうやら違いは、鞘の色だけのよう。

雑種であれば、そのうち紫鞘が出てもよさそうなので、もうしばらく緑鞘の更新を重ねてみる予定。

以下は昨年と同じレシピ。味付けはやや濃い目。
米1合は、おおよそ茶碗2杯分。豆は剥いた正味量。油はサラダオイルなど。

分量比:
  • 米 …… 1合
  • 豆 …… 100g
  • 塩 …… 小1
  • 油 …… 小1
手順:
  1. ひたひたの塩水で豆を炊く。弱めの火加減で10分ほど。
  2. 1時間常温におき、冷ましつつ味を染ませる。
  3. 豆はとりおき、茹で汁と油で米を炊く。「炊き込み」モード推奨。
  4. 四半日保温しておく。
  5. 保温を切り、とりおいた豆を混ぜ込み、30分ほどなじませて完成。

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